数理物質系学際セミナーの概要
数理物質系では、2022年10月より、数理物質系学際セミナーを新たに始めました。本セミナーは、主に数理物質系における研究内容を系内で共有することにより、学際融合・領域融合した新しい研究分野の創出を目指すことを目的としています。
第3回数理物質系学際セミナーのご案内
開催日時
2022年12月16日(金) 15:15~16:30
プログラム
第一席
講演者:石塚 智也 准教授(化学域)
司会:森迫 祥吾 助教(化学域)
タイトル:機能性ポルフィリン誘導体の合成
Syntheses of functional porphyrin derivatives
概要:
ポルフィリンは「生命の色素」とも呼ばれ、ポルフィリンやその誘導体は、酸素運搬や光合成など様々な生体機能を担っています。また対称性が高く美しい構造をもつポルフィリンは合成化学の面でも興味が持たれ、盛んに研究が行われています。本発表では、外周部に4つの縮環構造を有するポルフィリン誘導体が、その構造的特徴や狭いHOMO-LUMOギャップに基づき発現する機能性を紹介します。また外周にかさ高い置換基を有するポルフィリン誘導体が、その置換基の回転が適度に阻害されたことに基づき、興味深いアトロプ異性化挙動を示すことを明らかにしましたので、こちらに関しても紹介します。
第二席
講演者:羽田 真毅 准教授(物理工学域)
司会:寺田 康彦 准教授(物理工学域)
タイトル:「分子動画」の撮影:システムとアプリケーション
Making “molecular movies”: its system and applications
概要:
私たちは、物質に光を照射したときに生じる光反応や光誘起相転移中の原子や分子の動きを直接的に観測するために、つまり「分子動画」を撮影するために、超高速時間分解電子線回折法という手法を開発しています。超高速時間分解電子線回折法とは、フェムト秒からピコ秒の時間分解能で光照射直後の物質の原子・分子の構造ダイナミクスを観測することが可能なテーブルトップ型の計測手法です。新奇の材料、新奇の現象を観測するためには新奇の計測手法が必要不可欠となるため、我々はこのような新しい計測装置の開発を進めております。本発表では、現在開発している超高速時間分解電子線回折装置を紹介します。我々は本手法を複雑な分子の構造ダイナミクスを計測するために展開しており、どのように複雑な分子の構造ダイナミクスを計測するか、またそのアプリケーションの例についても言及します。
実施方法と参加対象者
zoom を用いたオンライン方式で行います。参加費用は無料です。原則として、どなたでも参加できます。ただし、参加人数の上限を超えた場合には、参加をお断りする場合があります。
お申し込み方法と締め切り
・数理物質系および関連センターの構成員(教員と学生など)
直接 (Garoon掲示板、TWINS、メール等で)zoom リンクを通知しますので,登録なしで自由参加することができます。
・系外および学外の参加希望者
Googleフォームで事前にお申し込み下さい。12月14日(水)までに、登録メールアドレスにzoomの接続情報をお送りします。参加申し込みの締め切りは12月13日(火)です。
Zoom参加の際の注意点
・名前表示を「所属 氏名」で設定してください
・セミナー開始10分前を目安に、参加用URLに接続してください
・基本的に参加者は、ビデオ=オフ、マイク=ミュートとしてください
お申し込み先
https://forms.gle/zuZ6hPQAaALxzAk88
お問合せ先(Zoomアクセスの際の不具合時など)
数理物質エリア支援室総務担当(担当:佐藤)
E-mail: suurisoumu(at)un.tsukuba.ac.jp
※ (at) は @ に置き換えて下さい
Tel:029-853-5621 |