関連センター

先端研究センター群

世界から優秀な人材を引き付ける国際的な研究拠点となることを目標に,当該研究分野における研究を遂行します。また,全国共同研究施設は,大学の枠を超えて全国規模で人的交流,情報交換及び共同研究を行い,関係分野における全国の研究者等に研究拠点機能を提供します。

エネルギー物質科学研究センター

持続可能な社会の構築に向け,高効率なエネルギー変換や物質変換およびエネルギー貯蔵,さらには再生可能エネルギーの高効率利用を可能にする革新的物質・デバイス・材料の開発に対する社会からの要請が近年特に高まってきています。エネルギー物質科学研究センターでは,エネルギーの高効率的利用,貯蔵,変換,制御に関わる新規物質や材料の創製のための基礎的および応用的研究の推進を目的として,平成29年10月に設置されました。

宇宙史研究センター

宇宙では,その開闢以来さまざまな出来事が起こりましたが,まだ解明すべき謎(宇宙史の暗黒部分)が多く存在しています。宇宙史研究センター(朝永センター)では,時空の発祥から物質の起源,宇宙の進化,生命の根源までの宇宙史を統括的に解明するため,宇宙,素粒子,原子核分野の5つの大型実験計画を理論との連携のもとで接続し,宇宙史の統一的解明に向けた先端研究と新学問分野開拓を推進します。センターの英語名に含まれるTomonagaは,現代物理学の基盤構築と筑波大学に貢献したノーベル賞物理学者朝永振一郎博士によっています。

プラズマ研究センター

プラズマ物理学及びその応用,特に電位・電場によるプラズマ閉じ込めの向上並びにプラズマの高性能化に関する研究・教育及び機器改善・開発等を目的として,複合ミラー型プラズマ実験装置を基盤に,昭和54(1979)年に設置されました。ミラー装置の特長を活かし,核融合実用を目指す学術研究を行っています。

計算科学研究センター

科学の諸領域における超高速シミュレーション及び大規模データ解析等を中心とする研究,並びに超高速計算システム及び超高速ネットワーク技術の開発と情報技術の革新的な応用方法の研究を推進するとともに,これらの分野の研究に従事する研究者の利用に供するために,共同利用・共同研究施設として,平成16(2004)年4月に設置されました。本センターは,平成4(1992)年4月に設置された計算物理学研究センターを前身とし,素粒子宇宙分野と高性能計算システム分野に加えて,物質生命分野,地球生物環境分野,計算情報学分野を強化・新設したものです。

人工知能科学センター

人工知能(AI)に関する先進的研究と教育を推進する体制を構築することを目的として2017年4月に開設しました。本センターは筑波大学内の関連する各研究センターや研究プロジェクトの分野横断的な研究ネットワーク形成において,AI研究を仲立ちとするハブ機能を担います。特に,「人を支援するAI」の関わる分野を開拓し,サイバニクス研究センターや国際統合睡眠医科学研究機構,計算科学研究センター,未来社会工学開発研究センター,プレシジョン・メディスン開発研究センターなどとの連携によって,基盤技術から実用・産業展開までのスパイラル形成をはかり,未来の超スマート社会の実現や新たな価値創造への貢献を目指します。

アイソトープ環境動態研究センター

放射性物質の長期的な環境影響の把握を目的として,アイソトープ総合センターと陸域環境研究センターを統合し平成24年12月1日に設置されました。放射線安全管理部では,放射性物質,放射線施設,エックス線装置および核燃料物質の管理,放射線業務従事者への安全教育を,研究部(アイソトープ基盤研究部門,放射性物質環境移行部門,環境動態予測部門)では,放射性物質の測定技術の開発および環境中挙動の解析と予測を行う研究を行っています。

地中海・北アフリカ研究センター

地中海・北アフリカ地域におけるバイオサイエンス,材料・エネルギー・環境,人文社会科学及びマネジメント・イノベーション分野の地域特異性を考慮した総合的研究の推進により,地中海・北アフリカ圏の学術研究の高度化及び新たな研究分野の創出に寄与し,関連分野の人材育成を図ることとしています。

西アジア文明研究センター

西アジア地域では、紀元前8,000~3,000年頃に、世界の他地域に先駆けて、農耕・牧畜、冶金、書字法といった革新的技術が出現し、都市や国家といったダイナミックな社会システムが誕生しています。そうした環境の中で、法や宗教活動の精緻化や一神教の成立など思想的展開も早期から起こり、地球的規模で後世に大きな文化的影響を与えてきました。筑波大学では、考古学・歴史学・言語学・文化人類学・地球科学・物質科学など異なる分野の研究者が古代西アジア研究のために協働し、トルコ、シリア、イラン、イラクなどの西アジア各地とその周辺地域で考古学的・物質科学的調査を実施して新たな研究データを掘り起こしつつ、古代西アジア世界の解明に取り組んできました。筑波大学西アジア文明研究センターは、こうした古代西アジアを基点として展開する一連の文明史的課題に取り組むべく、学内外の様々な学問分野の研究者を連携させ、西アジア文明の古層と本質、そしてその周辺世界への影響を学際的手法で考察するとともに、それが現代にいたるまでの後世に与えたインパクトを総合的に評価するための研究を推進しています。

生存ダイナミクス研究センター

ヒトの生活の基盤となる健康・食・医療は、地球温暖化、生物多様性、少子・高齢化や生殖医療等の諸課題と密接に関係し、地球規模の関心事として社会全般に広がっており、それらの問題を解く鍵は、我々ヒトを含む生物の生命情報に潜んでいます。細胞は、DNA、RNA、タンパク質、脂質や低分子などを利用する生命反応を介して、環境の変化に巧みに応答していますが、生物を適応・順応させる未解明なコードが生命情報に書き込まれています。そこで本センターでは、環境への応答や防御あるいは進化といった生命反応の未知なる部分を解明し、生物の潜在的な生存戦略のコードを発掘・解読(デコード)することを目的としています。

開発研究センター

イノベイティブ計測技術開発研究センター

IoTやAIを活用した持続可能な社会の構築を目指して世界が急速に進展しており,それを支える計測評価技術は益々重要性が増しています。本センターは,光・電磁波,音波,電子・粒子線,ナノプローブ等を応用した評価手法を駆使し,機械学習,深層学習等の技術を適用して新たな計測評価技術の開発研究を推進します。応用分野は,半導体をはじめとするナノテクノロジ,機能デバイス等の材料科学分野と病理診断,創薬等の医学関連分野に大別されます。これらに不可欠な計測評価技術は我が国の産業の中核をなしており,その技術のさらなる進展は我が国の将来を担うものです。つくばの地域性を生かし,学内外の専門家が集結し,精度・質の高い革新的計測評価技術の開発研究を目指します。

ゼロCO2エミッション機能性材料開発研究センター

本学のオリジナリティの高い、グリーンイノベーションの基礎科学研究成果を包括的に社会に発信することにより、個別に推進してきた産学連携の取り組みからのゲームチェンジを起こし、グリーンイノベーションを重視する企業との新たな「組織」対「組織」の大型産学共同研究の促進に取り組みます。また、物質・材料研究機構や産業技術総合研究所などのつくば地区の国立研究開発組織との協働・共創の場を提供することで、産学のみならず官学の連携の促進に取り組みます。物質科学の観点で積極的に二酸化炭素を削減する技術や、二酸化炭素を排出せずに低コストで水素を安全に製造・貯蔵・輸送する技術を開発し、水素を再生可能エネルギーキャリアとして確立することにより、ゼロカーボン社会の実現に貢献するとともに、SDGsの実現に貢献します。

研究支援センター群

研究の基盤整備を行い,日々の研究が遅滞なく十分に行われるよう研究支援を行います。

研究基盤総合センター

学際研究の発展及び急速に変化する先端技術に機敏に対応し,総合的に研究を支援することを目的として,従来の加速器,低温,工作,分析,アイソトープの5センターを統合し2004年4月1日に設置されました。
2006年4月1日にアイソトープ部門が独立し,現在は,応用加速器,低温,分析及び工作の4部門が,静電加速器,低温発生機器、各種分析機器,各種工作機械など,高度で基盤的な科学研究設備を維持・管理し,また,これらの機器を適切に扱える技術職員を擁して,学内の共同利用機関として,理学,工学,生物学,医学,環境科学など広い分野に高度な研究向けサービスを提供しています。