2024年度第3回「数理物質系学際セミナー」のご案内

2024.09.03

イベント

数理物質系学際セミナーの概要

数理物質系では、2022年10月より、数理物質系学際セミナーを新たに始めました。本セミナーは、主に数理物質系における研究内容を系内で共有することにより、学際融合・領域融合した新しい研究分野の創出を目指すことを目的としています。

 

 

2024年度第3回数理物質系学際セミナーのご案内

 

開催日時

2024年9月20日(金) 15:15開始(75分間)

 

プログラム

 

第一席

講演者:久野 成夫 教授(物理学域)

司会:山﨑 剛 准教授(物理学域)

タイトル:南極からのテラヘルツ天文学

Terahertz Astronomy from Antarctica

概要:テラヘルツ波は、星間ダスト(固体微粒子)からの熱放射や、様々な分子輝線、微細構造線などが観測でき天体観測において非常に重要な周波数帯です。テラヘルツ波は、大気吸収の影響を強く受けるため地上からの観測が難しく、特に1THzを超えるような周波数での観測は、主にハーシェル宇宙望遠鏡など衛星搭載の望遠鏡によって行われてきました。しかし、衛星搭載望遠鏡の場合、望遠鏡の口径に強い制限がつくという弱点があります。より大口径の望遠鏡による観測を可能にするのが、南極テラヘルツ望遠鏡です。南極内陸部は標高が4000m近くあり気温も低いため地球上で最も観測条件がよく、地球上で唯一テラヘルツ観測が可能な場所です。本講演では、現在進行中の南極30cm望遠鏡計画と将来構想の南極12mテラヘルツ望遠鏡計画について紹介します。

 

第二席

講演者:神原 貴樹 教授(物質工学域)

司会:(物質工学域)

タイトル:簡便で環境にやさしい高分子半導体の合成プロセス

Facile synthetic protocols for semiconducting polymers

概要: π共役高分子半導体は、有機薄膜太陽電池や有機EL素子などの有機光電子デバイスのキーマテリアルとして国内外で精力的な研究が行われています。これまで、それらの多くは遷移金属錯体触媒を用いるクロスカップリング反応によって合成されてきました。私たちの研究室では、芳香族モノマーのC-H結合を直接反応点として利用し、π共役高分子を効率よく合成する手法の開発を進めています。この手法では、従来法に比べて合成までの工程数を減らすとともに、副生成物の低毒化や精製処理の簡便化を実現できます。これにより、高分子半導体を安価で簡便に、かつ安全に製造する手法として非常に魅力的な合成技術を提供できます。本講では、これらの重合反応を利用した高分子半導体の合成に関わる我々の取り組みについて紹介します。

 

実施方法と参加対象者

会場での講演をzoomで同時配信するハイブリッド方式で行います。参加費用は無料です。原則として、どなたでも参加できます。ただし、参加人数の上限を超えた場合には、参加をお断りする場合があります。

 

セミナー会場

総合研究棟B棟 110室(ハイブリッド配信あり)

 

お申し込み方法と締め切り

・数理物質系および関連センターの構成員(教員と学生など)

直接 (Garoon掲示板、TWINS、メール等で)案内とzoom リンクを通知しますので,登録なしで自由に参加することができます。

・系外および学外の参加希望者

Googleフォームで事前にお申し込み下さい。参加申し込みの締め切りは9月17日(火)です。お申し込みされた方には、9月18日(水)までに、登録メールアドレスにzoomの接続情報をお送りします。

 

Zoom参加の際の注意点

・名前表示を「所属 氏名」で設定してください

・セミナー開始10分前を目安に、参加用URLに接続してください

・基本的に参加者は、ビデオ=オフ、マイク=ミュートとしてください

 

お申し込み先

https://forms.gle/tW8GygMj4i9N7Z7j7

 

お問合せ先(Zoomアクセスの際の不具合時など)

数理物質エリア支援室総務担当(担当:佐藤)

E-mail: suurisoumu(at)un.tsukuba.ac.jp

※ (at) は @ に置き換えて下さい

Tel:029-853-5621