2024年度第5回「数理物質系学際セミナー」のご案内
2024.10.29
数理物質系学際セミナーの概要
数理物質系では、2022年10月より、数理物質系学際セミナーを新たに始めました。本セミナーは、主に数理物質系における研究内容を系内で共有することにより、学際融合・領域融合した新しい研究分野の創出を目指すことを目的としています。
2024年度第5回数理物質系学際セミナーのご案内
開催日時 2024年11月15日(金) 15:15開始(75分間)
プログラム
第一席 講演者:大好 孝幸 助教(化学域) 司会:宮川 晃尚 助教(化学域) タイトル:アメフラシにまつわる天然物化学研究 Studies of Natural Products Chemistry Related to Sea Hare Aplysia Kurodai 殻を持たない軟体動物であるアメフラシは、体が軟らかくて傷つきやすい上に、動きが緩慢であることから、化学防御により捕食者から身を守っていると考えられています。そのため、新しい天然有機化合物を探す重要なソースとなっています。本発表では、新しい天然物有機化合物を探す探索研究、それらを人工的に作る全合成研究、さらに、育てる研究である構造活性相関研究について紹介します。
第二席 講演者:森 龍也 助教(物質工学域) 司会:山本 洋平 教授(物質工学域) タイトル:ガラスのテラヘルツ帯普遍的励起の不均一弾性体理論による理解と応用の可能性 Understanding and applications of universal terahertz excitation of glasses based on heterogeneous elasticity theory 概要: ガラスにはテラヘルツ帯においてボゾンピークと呼ばれる普遍的な格子振動の振る舞いが観測され、ガラスの物理の未解決問題の一つにもなっています。このボゾンピークは、ガラスが低い熱伝導率であることの起源の一つ(トリガー)であり、また、テラヘルツ光がガラスを透過できない(しづらい)原因の一つにもなっています。ボゾンピークという言葉はガラス研究のコミュニティ以外では耳慣れないと思いますが、ボゾンピークは、ガラスの熱の伝わりにくさの「きっかけ」であり、また窓ガラスをテラヘルツ光が透過できなくなる閾の周波数となるなど、ガラスにおける「波の伝播のお邪魔虫」の役割を担う身近な現象でもあります。講演ではボゾンピークの有力な理論である不均一弾性体理論を用いてボゾンピークとはどのような振る舞い・起源であるかを理解してもらうことを目指し、そしてこの「お邪魔虫」の応用利用の可能性を議論します。
実施方法と参加対象者 会場での講演をzoomで同時配信するハイブリッド方式で行います。参加費用は無料です。原則として、どなたでも参加できます。ただし、参加人数の上限を超えた場合には、参加をお断りする場合があります。 セミナー会場 総合研究棟B棟 110室(ハイブリッド配信あり)
お申し込み方法と締め切り ・数理物質系および関連センターの構成員(教員と学生など) 直接 (Garoon掲示板、TWINS、メール等で)案内とzoom リンクを通知しますので,登録なしで自由に参加することができます。 ・系外および学外の参加希望者 Googleフォームで事前にお申し込み下さい。参加申し込みの締め切りは11月12日(火)です。お申し込みされた方には、11月13日(水)までに、登録メールアドレスにzoomの接続情報をお送りします。 Zoom参加の際の注意点 ・名前表示を「所属 氏名」で設定してください ・セミナー開始10分前を目安に、参加用URLに接続してください ・基本的に参加者は、ビデオ=オフ、マイク=ミュートとしてください
お申し込み先 https://forms.gle/tgfiPhS2fS13XMgb9
お問合せ先(Zoomアクセスの際の不具合時など) 数理物質エリア支援室総務担当(担当:佐藤) E-mail: suurisoumu(at)un.tsukuba.ac.jp ※ (at) は @ に置き換えて下さい Tel:029-853-5621 関連資料 |