2025年度第3回「数理物質系学際セミナー」のご案内
2025.06.05
数理物質系学際セミナーの概要
数理物質系では、2022年10月より「数理物質系学際セミナー」を新たに開始しました。本セミナーは、系内の多様な研究内容を共有することで、学際・領域を超えた新しい研究の芽を育てることを目的としています。
今年度からは、ランチョンセミナー形式で開催します。軽食を取りながら、リラックスした雰囲気で研究交流を図ることを目指しています。 お茶やソフトドリンクをご用意していますので、お弁当などはご自身でご持参ください。研究内容に限らず、ちょっとした話題でも構いません。気軽に参加できるオープンな雰囲気を大切にしていますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
2025年度第3回数理物質系学際セミナーのご案内
開催日時 2025年6月23日(月) 11:35開始12:10終了(35分間)
プログラム 講演者:重河 優大 助教(化学域) 司会:柴田 桂成 助教(化学域) タイトル:超低エネルギー励起核トリウム229アイソマーの研究と原子核時計への展開 Investigation of the low-lying nuclear isomeric state of thorium-229 and its application to the development of a nuclear clock ![]() 原子核と原子は、大きさやエネルギーレベルが大きく異なります。そのため、原子核レベルの現象と原子レベルの現象は、一般的に独立なものとして考えられます。例えば、放射性の原子核は、化学的な状態に依存せず、一定の半減期で崩壊することが知られています。一方、トリウム229原子核は、8.4 eVという極めて低いエネルギーの励起準位(アイソマー状態)を持ちます。核の励起エネルギーが価電子の結合エネルギーと同程度であるため、トリウム229アイソマーの壊変過程や半減期が、電子状態や化学状態に依存して変化するという、非常に興味深い現象が生じます。さらに、トリウム229原子核は、既存の原子時計を超える精度を持つ「原子核時計」への応用も期待されています。本発表では、イオントラップなどを用いたトリウム229アイソマーに関する最新の研究成果を紹介するとともに、原子核時計への展開についてもお話しします。 実施方法と参加対象者 会場での講演をzoomで同時配信するハイブリッド方式で行います。参加費用は無料です。原則として、どなたでも参加できます。ただし、参加人数の上限を超えた場合には、参加をお断りする場合があります。
セミナー会場 総合研究棟B棟 112室(ハイブリッド配信あり)
お申し込み方法と締め切り ・数理物質系および関連センターの構成員(教員と学生など) 直接 (Garoon掲示板、TWINS、メール等で)案内とzoom リンクを通知しますので,登録なしで自由に参加することができます。 ・系外および学外の参加希望者 Googleフォームで事前にお申し込み下さい。参加申し込みの締め切りは6月18日(水)です。お申し込みされた方には、6月19日(木)までに、登録メールアドレスにzoomの接続情報をお送りします。 Zoom参加の際の注意点 ・名前表示を「所属 氏名」で設定してください ・セミナー開始10分前を目安に、参加用URLに接続してください ・基本的に参加者は、ビデオ=オフ、マイク=ミュートとしてください
お申し込み先 https://forms.gle/YZ43Lww17hyWcJeE6
お問合せ先(Zoomアクセスの際の不具合時など) 数理物質エリア支援室総務担当(担当:木内) E-mail: suurisoumu(at)un.tsukuba.ac.jp ※ (at) は @ に置き換えて下さい Tel:029-853-5621 関連資料 |