2026年度第5回「数理物質系学際セミナー」のご案内
2026.07.08
数理物質系学際セミナーの概要
数理物質系では、2022年10月より「数理物質系学際セミナー」を新たに開始しました。本セミナーは、系内の多様な研究内容を共有することで、学際・領域を超えた新しい研究の芽を育てることを目的としています。
ランチョンセミナー形式で開催します。軽食を取りながら、リラックスした雰囲気で研究交流を図ることを目指しています。
今年度は、コーヒーとドーナツをご用意することになりました。お弁当やお好きなお飲み物は、どうぞご自由にお持ち込みください。研究内容に限らず、ちょっとした話題でも構いません。気軽に参加できるオープンな雰囲気を大切にしていますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
2026年度第5回数理物質系学際セミナーのご案内
開催日時
2026年7月21日(火) 11:30開始12:05終了(35分間)
プログラム
講演者:三原 朋樹 助教(数学域)
司会:岡田 晋 教授(物理学域)
タイトル:p進最適化の近年の進展
実数の小数展開は右に向かって伸びる。一方で足し算や掛け算の筆算では左に向かって繰り上がる。その方向の違いが原因で、小数展開を有限桁で打ち切った筆算により実数の演算を近似的に処理すると、打ち切った桁よりずっと左の位まで真の数値とのズレが生じうる。端的に言うと「塵も積もれば山となる」ということで、小さな誤差も累積していくことで大きな誤差になり得るということが実数の抱える問題の1つである。今回説明するp進数は小数展開が左に伸びるような数の体系であり、打ち切り誤差が累積しないという画期的な性質を持つ。
p進数は実数と似通った性質を持ちながら、符号なしで小数展開が可能であったり、負整数の平方根が存在したり、実数にはない性質も多く持ち合わせている。となれば世の中のデータを数値に翻訳する先の候補として、実数だけでなくp進数も検討に値するだろう。実際1999年にS. Albeverio、A. Khrennikov、B. Tirroziらによってp進ニューラルネットワークの雛形が提唱されたり、2006年にA. Dragovich、B. Dragovichらによってp進数で遺伝子配列が表現されたりなどの研究が行われた。しかし当時p進数にはあまり最適化手法が知られておらず、また最初からp進数で表されているデータセットがあまりないため最適化手法のベンチマークも形成しにくいという問題があり、理論面はさておき実用面での進歩は非常にゆっくりとしたものであった。
近年再びp進数を用いた最適化手法の研究がわずかながらトレンドとして起こりつつあり、いくつものp進ニューラルネットワークの構想が提案され始めた。本講演ではp進数の初歩から最適化手法の近年の進展まで簡単に説明する。
実施方法と参加対象者
会場での講演をzoomで同時配信するハイブリッド方式で行います。参加費用は無料です。原則として、どなたでも参加できます。ただし、参加人数の上限を超えた場合には、参加をお断りする場合があります。
セミナー会場
総合研究棟B棟 112室(ハイブリッド配信あり)
お申し込み方法と締め切り
・数理物質系および関連センターの構成員(教員と学生など)
直接 (Garoon掲示板、TWINS、メール等で)案内とzoom リンクを通知しますので,登録なしで自由に参加することができます。
・系外および学外の参加希望者
Googleフォームで事前にお申し込み下さい。参加申し込みの締め切りは7月15日(水)です。お申し込みされた方には、7月17日(金)までに、登録メールアドレスにzoomの接続情報をお送りします。
Zoom参加の際の注意点
・名前表示を「所属 氏名」で設定してください
・セミナー開始10分前を目安に、参加用URLに接続してください
・基本的に参加者は、ビデオ=オフ、マイク=ミュートとしてください
お申し込み先
https://forms.gle/2MyRtgh59vfbRK14A
お問合せ先(Zoomアクセスの際の不具合時など)
数理物質エリア支援室総務担当(担当:木内)
E-mail: suurisoumu(at)un.tsukuba.ac.jp
※ (at) は @ に置き換えて下さい
Tel:029-853-5621











