2025年度第2回「数理物質系学際セミナー」のご案内
2025.05.20
数理物質系学際セミナーの概要
数理物質系では、2022年10月より「数理物質系学際セミナー」を新たに開始しました。本セミナーは、系内の多様な研究内容を共有することで、学際・領域を超えた新しい研究の芽を育てることを目的としています。
今年度からは、ランチョンセミナー形式で開催します。軽食を取りながら、リラックスした雰囲気で研究交流を図ることを目指しています。 お茶やソフトドリンクをご用意していますので、お弁当などはご自身でご持参ください。研究内容に限らず、ちょっとした話題でも構いません。気軽に参加できるオープンな雰囲気を大切にしていますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
2025年度第2回数理物質系学際セミナーのご案内
開催日時 2025年6月9日(月) 11:35開始12:10終了(35分間)
プログラム
講演者:長谷川 友里 助教(物理工学域) 司会:関場 大一郎 講師(物理工学域) タイトル:放射光角度分解光電子分光法を用いたvdW界面の電子状態計測 Observation of electronic state of vdW interface using SR-ARUPS ファンデルワールス相互作用は分子結晶や生体分子材料における構造形成に重要な役割を果たし、そこから多彩な機能を得られることが知られていますが、弱い相互作用が電子状態へ及ぼす影響を評価する手法は十分に確立していません。本研究では、典型的な物理吸着の系として、グラファイト表面における有機半導体分子ペンタセンの配向単分子層に着目しました。放射光による低エネルギー角度分解光電子分光法を用いて電子状態を詳細に調べたところ、非対称な特徴的なスペクトルが観測されました。これは分子の離散的な電子状態と基板との界面由来の連続状態との干渉によって生じる、ファノ共鳴によるものと考えられます。このファノ共鳴のエネルギー依存性や運動量依存性を解析することで、分子と基板の波動関数の混成における弱い相互作用の影響を捉えることができるのではないかと考えています。本手法により、分子材料の設計に新しい視点を提供することが期待されます。
実施方法と参加対象者 会場での講演をzoomで同時配信するハイブリッド方式で行います。参加費用は無料です。原則として、どなたでも参加できます。ただし、参加人数の上限を超えた場合には、参加をお断りする場合があります。
セミナー会場 総合研究棟B棟 112室(ハイブリッド配信あり)
お申し込み方法と締め切り ・数理物質系および関連センターの構成員(教員と学生など) 直接 (Garoon掲示板、TWINS、メール等で)案内とzoom リンクを通知しますので,登録なしで自由に参加することができます。 ・系外および学外の参加希望者 Googleフォームで事前にお申し込み下さい。参加申し込みの締め切りは6月4日(水)です。お申し込みされた方には、6月5日(木)までに、登録メールアドレスにzoomの接続情報をお送りします。
Zoom参加の際の注意点 ・名前表示を「所属 氏名」で設定してください ・セミナー開始10分前を目安に、参加用URLに接続してください ・基本的に参加者は、ビデオ=オフ、マイク=ミュートとしてください
お申し込み先 https://forms.gle/YSuAwoJD2fmx84rb8
お問合せ先(Zoomアクセスの際の不具合時など) 数理物質エリア支援室総務担当(担当:木内) E-mail: suurisoumu(at)un.tsukuba.ac.jp ※ (at) は @ に置き換えて下さい Tel:029-853-5621 関連資料 |