理念と使命
数理物質系所属の教員は、数学、物理学、化学、物理工学、物質工学、材料工学に関する研究を推進するとともに、数理物質科学研究群各学位プログラムにおいて当該分野の教育に携わっています。
その理念は、1)知の追求・発見・蓄積とその体系化に挑戦し、そこから生まれる学術成果とテクノロジーを社会に発信すること、そして2) 若い科学者・技術者を育成し、次世代を担う人材として社会に送り出すことです。
今日の大学は、人類や生態系にとって緊急かつ深刻な生命環境問題や付随するエネルギー・異常気象・水の問題などに積極果敢に取り組むことが必要で、あらゆる学術領域を横断して協力することが重要です。人類共通の財産としての知の探求を使命とする理学研究においても、分野横断的な視点での研究がますます重要となってきています。
このような自然科学および応用科学の新しい学際領域への発展のために、数学や自然科学、物質科学・新素材科学、生命環境材料工学などにまたがる分野横断的教育研究プログラムを充実させて、社会の要請に応える学域形成を推し進めること、さらに最先端の科学とテクノロジーに関わる教養教育を確立することが、大学の新たな使命であると考えます。
先端的研究者並びに高度専門技術者の人材養成を行うことは、本研究群の最も重要な使命です。所属教員による教育研究システムの高度化に加えて、これまで進めてきた連携大学院制度とともに、つくば市所在の研究機関と協力した「つくば連携国際教育研究システム」の構築を進めています。
国内外の教育研究機関との連携は、優れた人材育成にとって、また国際的知的交流にとって重要な課題です。筑波大学は、「開かれた大学」という理念のもとに築かれました。専門分野、大学と企業、所在地などの枠にとらわれない風土を活かして、学際的な教育に取り組んでいます。
数理物質系と数理物質科学研究群は、このような理念と使命を持ち、外部の優れた研究機関と一体となった新しい教育システムにより、世界を先導する科学者、技術者を育成します。
筑波大学
理工情報生命学術院
数理物質科学研究群